ヤマナカハルナ　イラストレーション - オリジナル

心ゆくまで入りこむ

よそ目かまわず

するりとかわして

一半をいただいて

ふと目が合えば

陽光をあつめて

一歩ずつほどいて

旅ごこちに浮かれつつ

並びそのまま

八つ重なり

翠緑にひたす

こさえかたを継いで

つぶらな明かりに

ほころびだすのを待ちながら

あいまに息つぎ

おおらかに腰据えて

ちょいとヒミツを入れて

行きつくとこまで重ねてく

ゆるやかな波にのって

きちりと着こませて

ゆるみゆくのを眺めつつ

とりすまさずに語り合う

あのころは背のびして

はいいろ雲からぬけだして

ひとつ星をうかべて

うららかな日をかみしめて

余さず満ちて

残光をうつして

つつましく並み立ちて

自然を感じて作るごはんいろいろ

するりと現れて

小気味よい音ひびかせて

ほやほやなとこさし出され

しみじみと感じて

べに赤色に満ちていく

名刺用イラストレーション

花のたよりをおみやげに

ゆったりと佇む

萌黄ひきたつ

ひとそろいに落ち着いて

ふたつ色となり合い

まろやかさに満ちたりて

長い一日に付きそって

色よくこしらえて

ひそやかな夜に照らされて

まばたくうちに駆けあがる

ゆっくりつたってく

みるみるうちに馴染んでく

じわじわとゆるんで

縁側に腰かけて

三つ角が吹きかえせば

白と黒をあわせたら

みっつ寄ったら

お目にかかれて

ゆるやかな坂を下りながら

冷めやらぬままに

照れかくしに気づいて

もの懐かしさにそそられて

そのすがたは色深く

じんわりひきだして

すまし顔でおさまった

とおくの鈴の音ききながら

ぬくもり満ちて

つぎつぎかおをだす

奥ゆかしさに色つけて

大人しやかにふっくらと

ほどよく寄りあって

なじみの餡に花そえて

きみいろ深めて

ぬくもりむすんで

すこしずつうちとけて